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コラム

2021.04.20 118「遊技障害のおそれのある人」と臨床例等との乖離と予防について、その③

前回のコラムの続きです。

では、全国調査での「遊技障害のおそれ」レベルのリスクを下げるのに関連する要因は何か。

有意差が認められた項目を列挙すると、「結婚経験(あり)」「離婚経験(あり)」
「配偶者との同居(なし)」「祖父母との同居(あり)」「世帯収入(低い)」
「現在のギャンブルによる借金(ある)」「パチンコ・パチスロによる債務整理体験の有無(ある)」
「ストレス解消行動で家族と過ごす(しない)」「ストレス解消行動でパチンコ・パチスロをする(する)」
「最高使用額(高い)」「上限を決めている(いない)」「負けていても上限に達したら控える(控えない)」
「自由時間以外しない(する)」「時間が来たらやめる(やめない)」「遊技頻度(多い)」
「1日の遊技時間(長い)」「月の平均使用額(遊技での)(多い)」「月の平均負け額(遊技での)
(多い)」「パチンコ・パチスロ比重(パチスロが多い)」「1年以上前に比べてパチンコ・パチスロをする
時間(増えた)」「1年以上前に比べてパチンコ・パチスロのために使うお金(増えた)」でした。

しばしばギャンブル障害との関連が指摘される「性別」「年代」「居住地域」「学歴」「遊技開始年齢」
「低価格台比重」「いきつけの店舗数」「いきつけの店舗までの時間」などでは有意差が認められませんでした。

有意差が認められた項目のうち、効果量を示すVやrで0.2以上と小さくはなく、遊技障害のおそれとの
関連が比較的強い項目として、「パチンコ・パチスロによる債務整理体験の有無」「現在のギャンブル
による借金」「負けていても上限に達したら控える」「自由時間以外しない」「月の平均負け額」の五つがあがりました。

つまり、これ以外の項目は効果量がそれほど大きくなく、影響は相対的に小さいと考えられるので、
この五項目を使って遊技障害の疑いのリスク、具体的にはPPDS得点(パチンコ・パチスロ遊技障害うたがい尺度得点)を 予測することを考えました。

ところで、遊技障害のおそれとの関連が比較的強い五項目のうち「パチンコ・パチスロによる債務整理体験
の有無」はすでに起こってしまっている出来事であり、未来に向けて予防的に介入することができません。

そこで、「債務整理体験の有無」でプレイヤーをわけ、PPDS得点(遊技障害尺度得点)の推測式を作りました (債務整理体験論文)。(続く)

公立諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授


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