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2021.03.23 117「遊技障害のおそれのある人」と臨床例等との乖離と予防について、その②

前回のコラムの続きです。

「パチンコ・パチスロによる負けや借金を隠すためにうそをついたことがほとんどなく」
「お金を出してくれるよう頼んだことがほとんどない」という、医療現場の統計や体験談と比べれば、
それほど不健全とは思えないレベルでも「遊技障害のおそれのある人」と認められてしまいます。

したがって、医療現場の統計や流布される体験談が全国調査での「遊技障害のおそれ」と同一であるか
のような議論は慎まなければいけません。この点を踏まえた報道が必要であり、誤認を誘導するような
言説には業界として修正を求めていく姿勢が必要です。

しかし、その一方で、遊技障害問題が世の中のイメージほど大規模なものではないからといって、
業界人はあまり気にしなくていい、軽く見ていい、と理解するとすれば、それは誤りです。

この全国調査レベルでの「遊技障害のおそれ」が、現状では、世界でのギャンブリング障害についての
議論の水準であるからです。短縮版で示した程度の「おそれ」もしくはもっと「健全」なレベルから、
ギャンブリング障害対策、遊技障害予防対策が必要であるから論じている、というのが、世界水準での
理解だと認識すべきです。

公立諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授


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