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2020.10.23 112「記憶力の秋、ぜひ読書を」

季節によって気分が変動し、冬にうつ的になりやすいことが知られています。
また、冬眠する動物と同じように夏の終わりから秋にかけて脂肪の蓄積が進むことも
知られています。

↓は注意の持続テスト、ワーキングメモリテスト中の脳活動を、各季節に4日
半研究室で過ごしてもらった後、調べた研究です。
28人のベルギーの学生が対象であり、比較的きれいな季節性が観察できたそうです。

テストの点数に差は認められなかったそうですが、fMRIによる計測で、脳に
季節性が認められ、注意の持続課題で夏がピーク、冬で最低だったそうです。
また、ワーキングメモリ課題では秋にピーク、春で最低だったそうです。
ざっくり言うと、夏から秋に頭の働きがよく、冬から春があまりよろしくないそう
です。

したがって、読書の秋、子どもたちは読書で頭を良くしましょう。
ブリガムヤング大学、シカゴ大学での、母親の子どもへの読み聞かせと、子どもの読解力の関係
についての大規模な研究によると、母親の職業や婚姻状況などの交絡要因を統制しても、母親が
月に1日読み聞かせを増やすと(平均は月13日)、子どもの読解力が標準偏差の8%程度向上する
そうです。

また、ニューヨーク大学のジョンハットン氏らは、3-5歳児19人が物語を聴い
ているときの脳活動を機能的MRIで調べ、読み聞かせなどの読書習慣が多い子どもほど、頭頂側
頭接合部や後頭葉の活動が高いことを示しています。
読書習慣や知的な能力は家庭の収入の影響を受けやすいので、その影響を除去して得られた結論
だそうです。

Seasonality in human cognitive brain responses.
Meyer C, Muto V, Jaspar M, Kussé C, Lambot E, Chellappa SL, Degueldre C, Balteau E, Luxen A, Middleton B,
Archer SN, Collette F, Dijk DJ, Phillips C, Maquet P, Vandewalle G.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2016 Mar 15;113(11):3066-71. doi: 10.1073/pnas.1518129113. Epub 2016 Feb 8.
PMID: 26858432

公立諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授


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