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2019.11.20 102「サッカー選手は神経変性疾患による死亡率が高い(スコットランドの研究)」

アルツハイマー病などの認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患は、強いコンタクトを伴う
スポーツ選手で多いことが、アメリカンフットボールなどで報告されています。

そこで、スコットランドの研究によると、7676人の元プロサッカー選手(スコットランド選手の
データベースから特定)と、性、年齢、社会的環境を一致させたコントロール集団23,028人と、死亡率、および死亡原因を比較しました。

中央値18年間の比較の結果、元サッカー選手は1180人(15.4%)が死亡、コントロールでは3807人(16.5%)でした。

全死因死亡率は、70歳までは元サッカー選手の方が低く、その後は高くなっています。
虚血性心疾患、肺がんによる死亡率は元サッカー選手は低いですが、神経変性疾患による死亡率は、
元サッカー選手で1.7%、コントロールで0.5%と有意に元サッカー選手の方が高いです。

アルツハイマー病で高く、パーキンソン病で低く(それでもコントロールよりは高い)、
ゴールキーパーとフィールドプレーヤーとの差はなく、アルツハイマー病薬の処方も頻繁でした。
今後も調査が必要ですが、サッカーでもコンタクトの強いスポーツと同様の結果が予測されました。

Neurodegenerative Disease Mortality among Former Professional Soccer Players.
Mackay DF, Russell ER, Stewart K, MacLean JA, Pell JP, Stewart W.
N Engl J Med. 2019 Oct 21. doi: 10.1056/NEJMoa1908483.

公立諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授


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