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2018.09.19 088「スポーツ指導での体罰による子どもの脳への影響」

スポーツ界における暴力やパワハラや体罰が世間を騒がせることが多くなりました。
体罰が指導・教育に有効であるという実証データはありません。
それどころか、体罰は子どもの脳の発達に深刻な悪影響を及ぼすことが、
国内外の研究で明らかになってきました。

厚生労働省が昨年公表した資料(「愛の鞭ゼロ作戦」)には、体罰や暴言が、
子どもの脳に「萎縮」や「変形」などの大きな影響を及ぼすという研究結果が引用されています。

この研究によると、子ども時代に厳格な体罰を受けた18~25歳の男女の脳を、MRIで解析したところ、
感情や思考をコントロールする「前頭前野」の容積が、平均して19・1%少なく、萎縮していました。
さらに集中力・意思決定・共感などに関わる「右前帯状回」も16.9%の容積減少、
物事を認知する働きをもつ「左前頭前野背外側部」も14.5%減少していました。

これらの部分が障害されると、うつ病の一つである感情障害や、非行を繰り返す素行障害などに
つながると言われています。
本能的な欲求や衝動を抑える機能が影響を受け、犯罪を繰り返すようなことさえ懸念されます。
アメリカの34653人のデータでは、虐待までいかない体罰で、気分障害、不安障害、薬物乱用、
人格障害のリスクが1.36-2.46倍になったという研究もあります。
体罰に得はありません。

公立諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授


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