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2017.08.23 076「記憶を取り出す回路」

ノーベル生理学・医学賞の受賞者である利根川氏らの研究チームが、「記憶を取り出す回路」を発見した、
という論文を発表しました。
利根川氏らが開発した回路のオンオフが可能な光遺伝子を使ったマウスの実験によると、
海馬の背側の「CA1」からの間接回路が記憶を検索する(取り出す)ことに重要な役割をし、
直接回路が記憶の書き込みに重要な役割をしていることがわかったといいます。
これまでの脳研究では、海馬に書き込まれた記憶と同じ回路から記憶が検索されるのではないか、
とされていました。

 しかし、今回の研究により、記憶を検索する(取り出す)ためには、海馬から分岐して迂回するような
間接回路が必要であることがわかりました。
利根川氏らは、書き込みと検索(取り出し)が別々の回路であれば、記憶の編集が容易になるため
このような仕組みになっているのではないか、と考えています。

また、今回の研究によりアルツハイマー病などの治療につながる可能性もある、と利根川氏らは考えています。
脳トレ的に言えば、記憶をするトレーニングも、記憶を引き出すトレーニングも両方だいじ、
記憶しようとするだけではダメ、ということでしょうか。

諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授


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