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2016.7.19 063「幼少期のストレスが脳に与える影響」

第6回一般医学アップデートセミナーで、ドイツのキンツィヒタール病院心療内科のUlrich T. Egle教授は
「幼少期にストレスを受けると、脳がうまく対処しきれないことが多く、ストレスホルモンの増加により
脳が損傷された結果、さまざまな身体的障害が生じる」と述べました。

人間はストレスを受けると、コルチゾールというホルモンの分泌が促進され、血圧の上昇や発汗、
胸の高鳴りなどの変化が起こりますが、ストレスに対応できる十分な量のコルチゾールが分泌されると、
その情報が脳へ戻されて分泌は抑制されます。

しかし、ストレスがあまりにも大きい場合は、脳への情報フィードバックがうまくいかず、
コルチゾールの分泌量が増え続けます。血中の濃度が一定以上になると、脳の重要な領域に毒性が発生し、
記憶などにかかわる海馬などが萎縮し、同じく記憶などにかかわる扁桃体の拡大が起こります。

拡大した扁桃体は交感神経をさらに活性化させ、これがさまざまな身体的障害を起こす原因となります。
特に、ストレス処理能力が未熟な幼少期にストレスを受けると、生涯にわたって病気にかかりやすく
なってしまいます。

その中でも、咽頭(いんとう)がん、肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、リウマチ性関節炎、
2型糖尿病、心筋梗塞などの冠動脈性心疾患、脳卒中を発症しやすくなることが分かってきたという。

こうしたことから、Ulrich T. Egle教授は「幼少期からストレスの要因に持続的にさらされたり、
ストレスが蓄積されたりすることのないよう、できる限り未然に防ぐ必要がある。」と述べました。
http://kenko100.jp/articles/111021000260/#gsc.tab=0

諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授


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