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2015.10.27 054「よく寝ることで認知機能の減退を和らげる」

記憶は睡眠中(とりわけ深い眠りのノンレム睡眠時)に固定されることが明らかになりつつあり、
また高齢者では徐波睡眠が減り、眠りが浅くなるので、これが記憶の定着を阻害して
高齢者の記憶力を低下させているのではないかと取りざたされてきました。

カリフォルニア大のMatthew Walker氏らは、70歳から79歳の健常成人26人について、
一晩の睡眠前後で対にした単語を思い出す能力を調べ、睡眠中の被験者の脳波、
またfMRIとPETスキャンも調べました。

結果、内側前頭前皮質にAβ(アルツハイマー病の原因物質の一つで発病の20年以上前から
蓄積が進んでいる)が過剰に蓄積していると、
ノンレム睡眠時の徐波活動が減少し、この現象によって記憶の定着の障害が予測できたそうです。
よく寝ることはAβによる認知機能の減退を和らげることに役立つかもしれません。

β-amyloid disrupts human NREM slow waves and related hippocampus-dependent memory consolidation Bryce A Mander, Shawn M Marks, Jacob W Vogel, Vikram Rao, Brandon Lu, Jared M Saletin,  Sonia Ancoli-Israel, William J Jagust & Matthew P Walker Nature Neuroscience (2015) doi:10.1038/nn.4035 Received 25 February 2015 Accepted 30 April 2015 Published online 01 June 2015

諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授


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